日曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
今日はわたしにはめずらしくワインとスイーツのペアリングのお話を
生クリームとワインって難しい
ワインをたくさん飲むようになって、スイーツの摂取量は減りましたが、嫌いではないのでちょこちょこいただきます。
焼き菓子系は問題ないのですが、赤ワインと生クリームの組み合わせは難しいなと思っていましたが、この日は素敵なペアリングをしてもらいました。
生クリームの甘くふわふわした食感とミルクのコクのようなものが赤ワインの渋みや苦みと喧嘩するのですよね。
しっかりした白ワイン、特に自然派ワインの白なのにしっかりしたタンニンやブドウの皮の苦みがあるものとは、喧嘩してしまう印象があります。
旬のイチゴのロールケーキと
この日はいろいろあって、千疋屋のロールケーキをお店でいただくことができたので、店主に無茶ぶり的にワインをあわせていただきました。
しかも2種。タイプの違うものをペアリング
1つめは赤に近いようなモンテプルチャーノ・ダブルッツォのロゼ
アブルッツォ州の小規模なワイナリー、INDIGENOのRosato。チャーミングな野イチゴのニュアンス(揮発感がけっこうします)に少しに詰めてジャムにしたような雰囲気もあり、ケーキのイチゴにぴったりでした。
でも開けた瞬間に、味のかなたに豆がいるのが感じられてw開けた当日飲みほしてしまわないといけない系のワインですね。
イチゴのジューシーさと見事なコンビネーションが相乗効果で全面にくるので生クリームの生臭さ敵なものに意識がいきません。直球でよいペアリング。
ワイナリーの名前INDIGENOは「土着、原生」を意味するそうで、確かに味もそういう野性味と力強さをベースに感じます。土着の野生酵母のみで発酵させ、亜硫酸塩は一切使用していないということで、ちょっと不安定さも感じますが(味のかなたに豆のニュアンスを感じる)個性的でおもしろいつくり手さんかと思います。
2つめは、CrealtoのAlvesse
抜栓してしばらくおいたという、グリニョリーノのワインです。アンフォラ熟成のグリニョリーノですが、抜栓直後にいただいたときも、朴訥な感じのなかなか趣のある味わいでした。だいぶ果実味が枯れていて、やわらかくこなれたタンニンがなかなか心地よい感じ。
それが不思議とロールケーキとあうんですよね。イチゴのわずかな苦みや酸っぱさとこなれたタンニンがマッチして、甘いクリームの後味をさっぱりさせてくれる感ありです。枯れたところが特によかったですね。
完全に変化球ペアリングですがこれもよかったです。
Crealtoはピエモンテのつくり手さんで、バルベーラを中心に、ピエモンテの土着品種を滋味深く、やさしい味わいが特徴かなと思っています。ラベルのデザインも子供の絵本のような趣でワインの雰囲気とぴったりででわたしは大好きです。(最近味わいが洗練されてきたような)
この日はお店に桜も飾られていて、ほのぼのと春を感じた夜でした。
それではみなさまも素敵なワインとの時間を
ではまた