ワイン

千円札3枚ぐらい握りしめて酒屋に行こう。2022年の厳選イタリア自然派ワイン10選

みなさまいかがお過ごしですか?

年末なので、ちょっとまとめ記事みたいなものを書きますよ。

この一年間、わたしとしては自然にワインを飲んるのですが、他人から見たら驚きの飲酒量、かつイタリア自然ワインへの傾倒が激しいようなので、その分野に傾いた、かつコスパにきびしめ(家計常に厳しい、かつ仕事では利益採算厳しく見てきた歴長い、つまりケチ)おすすめワインを総括的に選んでみたいと思います。

セカンドラインのワイン多めですが、ちゃんとそこの上級ラインも飲んでますよ的なのが売りですwww しかもしがない、ただの酒飲み(もうちょっとカッコよく言うとワインラバー)なので自腹切って飲んでいるところがアピールポイントです(何アピール?)

1,PacinaのDonesco (赤)

トスカーナでキャンティで自然派って少ないのでは的に思っているのですが、その中でも突出した存在感のPacina。上級ラインのサンジョヴェーゼは素晴らしいのですが、シラーも魅惑的でなかなか他の追随を許さない感あります。

そしてセカンドライン的に出しているワインがまたコスパ的に素晴らしいのです。

輸入元資料によると

「2016ヴィンテージまではイル セコンド(2番目)という名前で売っていたワインに使用していたブドウを産する区画が、それなりの樹齢となり、しっかりした果実を生らせるようになったため、もはやセカンドラインとは呼べないのでは?ということで、2017ヴィンテージからSECONDOを並べ替えてDONESCO(ドネスコ)という名前でリリース!」

ということらしいのですが、確かにイル セコンドのときは瓶差が凄かったような。。。ドネスコは何本か飲みましたが、そういうこともなく安定した味わいでした。なので推しワインです。

2,La StoppaのTrebbiolo Rosso (赤)

バルベーラという品種は華麗な酸に特徴があると思うのですが、一方で熱のある果実味というかまったり仕上げることもできるんだなと思っています。

そのまったりしっかり系の果実味を魅力的に体現しているのがこのLa StoppaのTrebbiolo Rosso。上級ラインはひたすら血の通ったエレガントさがあるすばらしい存在感のワインなんですが、このTrebbioloはまた違った素朴な趣があり、とても質の良いワインだと思います。現行と思われる2020を飲みましたが、まだ味が忙しい(落ち着いてない)感じなので、今のうちにかっといて頑張って1年、ぎりで半年ぐらい待つのをおすすめします。2019ヴィンテージが手に入ったら、今すぐのみでOK。

3,Matteo CorreggiaのRoero Rosso(赤)とRoero Arneis(白)

Matteo Correggiaはピエモンテでも白ワインが有名だったロエロという地区で、高品質な赤ワインをはじめたつくり手さんとして有名とのこと。

なので白が素晴らしいのはもちろんで、「Roero Arneis」の清く香り高い飲み心地のよさは特筆すべきものがあります。わたし個人としてのおすすめは、赤の「Roero Rosso」

ネッビオーロ100%のワインですが、ネッビオーロはバローロなどでそのアタックと果実の凝縮感の強い印象をお持ちの方も多々いらっしゃるようですが、こちらはあたりがとてもマイルドで透明感のある味わいです。あけてすぐ美味しい系のワイン。バローロ由来のネッビオーロの強い印象に苦手感をもつ方にはぜひ飲んでいただきたいワインです。

※この記事を書いている時点で現行(今売っている)ヴィンテージ(収穫年)は2019でわたしの頂いたのは2018なので開けてすぐ美味しいの印象は少し注意いただきたいです

5,Cascina RoeraのLa RoeraとPIVA(赤)

こちらもピエモンテのつくり手さんですが、カジュアル価格ながら飲み心地の素晴らしいワインをつくられています。お値段以上です。La Roerはバルベーラ、PIVAはネッビオーロでピエモンテを代表する品種ですが、見つけたら買っておきましょう。現在わたしがいつも買っているショップでは売り切れてしまっています。上級ラインもお値段以上のものがあるので同じく見つけたら買い。

6, Maurizio FerraroのSecondo Me Bianco(白)

こちらもピエモンテのつくり手さんです。濁って揮発臭の匂いがするいわゆる自然派ワインが好きという人にはおすすめのつくり手さん。素朴な味わいなんですがどこかこなれたところがあって飲み心地のよいワインです。赤のSolo Rossoも個人的には好きなのですが、飲みやすさ(あくまでも自然派好きにとっての)からいくとこの白が一押しです。

7,Castello di TassaroloのGavi Spinola (白)

ガヴィときくと、さらっとしたがぶ飲み系のワインを想像される方も多いと思いますが(わたしもそうだった)こちらはまったり複雑なエレガントなガヴィです。上品さもあるので自然派ワインが特に好きではない人と一緒に飲むには最適ではと。

8,RidolfiのChianti Rocchetto (赤)

Ridolfiはブルネッロの美味しさと、そのセカンドラインのロッソ・ディ・モンタルチーノの美味しさとコスパの良さが有名ですが、このキャンティも良いのです。ワイン自体はエレガントなつくりなのですが、不思議と中華などの味の濃いものにもあわせてくれる良さがあり、和洋中いりまじりがちな庶民の食卓への対応力はすばらしいものがあります。

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9,TuniaのToscana Bianco Sottofondo Frizzante(白、微炭酸)

Tuniaはのせようか迷ったのですが、この価格帯のものの中でもひときわ個性があるつくり手さんなのでチョイスしました。もう1000円足したあたりのラインが本領発揮という感じがしないでもないです。まったりボリューミーな泡なので、泡だからといって軽いスターターに飲むよりも食中のほうがよい気がします。

10,Fattoria AmbraのToscana Rosso Sangiovese 2015(赤)

トリを飾るのは、Fattoria Ambraです。

これは今年一押しのコスパワインです。繊細でエレガントなのですが、おとなしすぎて日陰感あるのでがんがん押していきたいと思います。(とにかくエチケットが地味なんだ)

特にここのつくり手さんの良さを感じたのは、上質だが個性が強いチーズ数種類とともに飲んだときです。チーズの個性の良さを邪魔することなく、それでいてしたたかに味わいの余韻があります。(カルミニャーノの方ですが)

こんなにバランスがとれて完成度が高いワインがお手頃価格であるなんて。。。世の中にはまだ未知の美味しくて手に届くワインが存在することを知って、わくわくしましたね。

それでは来年も未知の素敵なわいんたちに出会いたいです。

それではみなさまもワインとの素敵な時間を

来年もよろしくお願いいたします。