月曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
今日は先日お話したPacinaの続きです。つらつらとワイナリーのそもそもの話をして文字数超過してしまったので。
https://andiamo-vino.com/2023/03/12/vinaiottimana-pacina/
さて、そんな土地を体現するワインをつくるパーチナにいくつか個人的な質問をしたのでそのお話を。
セカンドラインの味が安定しだしたのは・・・?
5,6年前ぐらいから、パーチナのセカンドラインil Secondを飲んでおりましたが、瓶差がけっこう激しくて、毎回どきどきしながら抜栓していたのですが、最近Donescoになってからそれが安定してなくなってきて、その理由をたずねてみました。
それはちょうどil SecondからDonescoへ転換する途中だったからでないかな、というのが回答で、その期間、いろいろと試行錯誤していたそうです。
もともとil Secondは樹齢の若い木だったこともありセカンドラインとしていたそうですが、その樹齢もそこそこエイジングしてきたので、セカンドラインとは言わないまでもの名前にしてきたそうな。
同じセカンドラインの味がよりよくなっていくのは、わたしたち飲み手にとってはありがたいことですね。
シラーを栽培している理由は?
ワイナリーのあるトスカーナの土着品種を中心にワインをつくっているパーチナですが、なぜかシラーがラインナップに入っていてそれが不思議だったので質問してみました。
もとから土地に植えてあったそうで、彼らの「土地を表現する」という信念に照らしてもよいワインになることからつくっていたそうです。
サンジョヴェーゼを中心とする土着品種たちのワインとも少し趣が異なって面白く、またよい意味で土の香りもするパーチナのワインたちと、シラーという品種の持ち味が上手くミックスしてラインナップにも変化がでていて面白くもあったのでなかなか個人的には好ましいと思っていました。
が、残念なことに2019ヴィンテージを最後にシラーのワインはつくらなくなってしまったようです。
温暖化の影響もあって、なかなかシラーという繊細な木は彼らの考えるよい味わいを出さなくなってしまったということでした。
残念な話ではありますが、より土地に根差したワインをつくり続けていくということでしょうから、それはそれで楽しみな感じです。
彼らのワイナリーとアグリツゥーリズモ(農家が営む宿泊施設)を訪れるのがわたしの次の目標かなと、頭の中でつい計画をめぐらせてしまいました。
それではみなさまも素敵なワインとの時間を
ではまた