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ヴィナイオッティマーナにいく 誇りあるPacina

日曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?

今日もヴィナイオッティマーナのお話を。

この日、足を痛めていたのであんまり質問もできませんでしたが、好きなワインの作り手さんに出会って話しましたので、かなりテンションあがりました。

大体わたしが口にするのは一番カジュアルなラインのDonesco(il Second)ですが、ブドウの地味深さをしっかり味わうことのできる、最も素晴らしいセカンドワインの一つだと思っています。

あえてキャンティと名乗らない

パーチナはトスカーナのキャンティ地区でブドウとワインをつくっていますが、キャンティの名前を名乗るこをとを敢てしていないつくり手さんです。

ワインを少しでも飲むようになると、キャンティというワインがイタリアのそこそこ美味しいワインというブランドイメージを持つことになると思います。このブランドイメージにのっかることがマーケティング的にどれだけ大切かということは容易に想像できますが、あえてその選択を捨てた考えをセミナーにてつくり手から聴くことができました。

その前にちょっとパーチナのなりたちの話を

パーチナはジョヴァンナ夫人の曽祖父が買った、元修道院を含む歴史ある地所で、そこから父親の代には環境やエコシステムに配慮した農業を行っていたそうです。その農業の在り方に共感した夫であり、他のワイナリーで醸造家として働いていたステファーノとともにワインナリーがはじまったそうです。ヴィナイオータサイトより

自分たちの愛着のある土地を表現することを大切にすることがベースにあり、キャンティの基準を満たす審査のありかたがその考え方と相いれない部分があったので、その名前を冠することをやめたそうです。

自分たちの土地を表現するワインという考え方に、今のキャンティの在り方が変わってきたら、いずれキャンティを名乗れることもあるでしょう、ということでしたがその考え方に彼らの揺らがない信念を感じました。

このへんのニュアンスはわかりにくい部分もあるかもしれませんが、背景として「キャンティ」という名のもとに、「土地を表現する」こととはかけ離れたつくり方をしている生産者があるということです。実際「キャンティ」という名のワインはスーパーで1000円ぐらいのものから売られていることを考えると(生産効率を追求することは土地を表現するということからかけ離れてしまうことが往々にしてあるようです)

エコサイクルの中でブドウをつくるということ

土地を表現する、という話のなかに、パーチナではブドウ以外の作物を栽培している背景があります。ただ複数栽培しているのではなく、複数の農産物を生産することで生物多様性を実現し、そのエコサイクルにブドウも組み入れていくことで、農薬などの人的な介入を入れずしてブドウを健やかな成長を促すことを想定しているそうです。もともとパーチナで行われた農法もこの流れにのっとっていたそうですが、それをブドウづくりにも組み込んでいるようです。

なので、彼らは豆類(ひよこ豆、レンズマメ)、小麦からのパスタ、オリーブオイルなども栽培していて一部は日本でも手に入れることができます。

あ、文字数制限がきてしまったのでまた続きは次の日に

それではみなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた