ワイン

ヴィナイオッティマーナにいく 3姉妹のインパクトもワイン自体も強烈なConti

木曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?

今日も自然派ワインの祭典、ヴィナイオッティマーナにいってきたお話を。

未知のつくり手さんにあうのも楽しい

普段飲んでいるつくり手さんと出会うのも楽しいのですが、飲んだことないつくり手さんのワインを、つくり手の方本人からいろいろ聞きながら飲めるのは楽しいです。

今回、つくり手さんが来日されていたContiのワインも飲むのが初めてでした。ヴィナイオータとの取引も2021開始でそれまで日本のエージェントとは付き合がなかったようなので、日本に入ってきたのもこのタイミングではないでしょうか。(ヴィナイオータサイトより

どんなつくり手さんなのかというと

彼女たちがつくるのはすべてネッビオーロ主体のワインで、ネッビオーロ単一、ウーヴァラーラ、ヴェスポリーナなどのブドウがブレンドされています。DOC的にはBOCAという土地のワインでその土地特有のブレンドなのかなというところです。ピエモンテといえばイタリアのワインの一大産地ですが、BOCAという土地の現在のワインナリー数は減少してしまい、その背景もあってこのcontiの3姉妹は父のワイナリーを存続することを決心したようです。

つくり手さんの来歴をきいていると、自分のかかわる地域の失われていくブドウ畑をどうにかしたいという気持ちでつくり手としてのスタートを切る方がたくさんいらっしゃいますが、ワインの産地として世界にも名高いピエモンテで耕作放棄地が増えているのには驚きましたね。

ネッビオーロの味わいの違いにひたすら驚く

ワインブースでまず試飲させてもらったのは、カジュアルワインの2タイプ。つくり手によると、ネッビオーロの酸化防止剤ありなしでの違いを味わってみてねということだったのですが、全然違って驚いた・・・

なしの方はとてもチャーミングな印象で果実味がぱっと開いている感じ、ありの方はいわゆるネッビオーロ的なかちっとしたストラクチャーをもっています。ちょっとの酸化防止剤でこんなに味がかわるのかといのに本当に驚きました。どっちが美味しいのというとどちらも美味しい。

自然派ワインの酸化防止剤のよしあしの議論は長くなるのでそこにはふれませんが、味もめちゃくちゃ変化するという貴重な体験をさせていただきました。

この違いを別々につくっているというのが、彼女たちのワインのおもしろいところですね。それを伝えると、そうなの、わかってくれてうれしいわ、と喜んでいただきました♪

もう1つのシリーズは樹齢も高いブドウの木からの、熟成もしっかりさせたものです。こちらは熟成年数での違いを感じてくださいね、ということでしたがこれも1年違うだけで面白いほど違う。でもちょっとネッビオーロというブドウの特性か、少しひらくのに時間がかかるような気がしており、できたら2日目ぐらいを頂きたかったなという感想でした。

同じようにAr.pe.pe.というロンバルディアでネッビオーロのワインをつくるつくり手さんのワインを飲んだ時もそう感じたので、ぜひゆっくり家で変化を味わいながら・・・と思って値段みたらまあまあ、うちの家飲みワインの価格ではなかった・・・涙

そして1990年代のバックヴィンテージもなかなかなかなかのお値段ですが、ぜひ味わってみたい。価値があるだろうなというのは推測できますからね。

イタリアにはまだ未知のすごいつくり手さんがいるのだと思うと、ちょっとわくわくしてしまいました。

トラクターにのった女子が出現した日

だいたい女性のつくり手さんには質問してしまうのですが、女性でつくり手やってきて苦労したことはないかということ。

そして回答常には、あるわよあるわよありまくりよ、みたいな感じになります。

ある日突然、畑の真ん中にトラクターに女がのってるのが男から女に変わったことについて、あれこれ言う人はたくさんいたわ。

物凄く鬱陶しそうな感じで彼女は言いますが、一方でそこに拘泥する印象もない気がしてします。そんなことはワイン造りをいちから始める(彼女たちはそれまで醸造の勉強をしたわけではなかったそうです)困難の中のひとつでしかないのか、みたいなことを思いつつワインをすすっていました。

それではみなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた