ワイン

意外に抜栓した瞬間から美味しいMontebuono Barbacarlo2015

木曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?

今日は先日からあけているワインの話を。今日は特にオタクな話なのでお気をつけてw

いろいろと勘違いしました・・・ネッビオーロははいってない

そのワインとはMontebuono Barbacarlo2015。

こんないかついラベルのワインは自然派ワインの祭典ヴィナイオッティマーナで購入しました。

ロンバルディアのつくり手であるAr.pepe.が来場していた日だったので、彼女のワインが美味しくて、せっかくならロンバルディアのワインと飲み比べしようとして思いついたのがこのつくり手さんしかなかったので手に取りました。

お店のお兄さんから「渋いチョイスですね」といわれて、

「Ar.pepe.と同じ地方だし、ブドウ品種もおんなじだったような気がしてて・・・」

「え、ネッビオーロはいってませんよ・・・」

お兄さんにそういわれてしまって・・・しかも、まわりのお客様たちからも

「モンテブオーノはネッビオーロ入ってない」「クロアティーノだよ」「ロンバルディアでもだいぶ地方が違うかも」「ヴィナイオータあんまりロンバルディア取り扱いないですからね・・・」

と、いろいろと突っ込みを受けてしまいました。しかしなんだこのマニアック空間・・・w

殺し屋だけの居酒屋に迷い込んでしまったチンピラみたいな気分で、いかついラベルのワインをもってレジに向かいました・・・

そしてまた勘違い・・・時間のかかるワインではなかった

さらに勘違いを重ねたのが、抜栓してからのワインのひらいていく時間。

過去飲んだ経験から、香りや味わいのが開いていくのに時間を要するワインだと思って、ちびちび飲んでいこうと思っていたら・・・

え、あけてすぐ美味しい子やんっ

むっちり熟れた果実感、そして微発泡のニュアンス・・・・え、こんな子だったっけ?

でも今日の晩ごはんとぴったり。鶏むね肉のグリルやら焼き芋のサラダ、そしてイチゴのバルサミコ和えとは特にあう。ワインの肉厚な甘みがイチゴの甘みと酸味をしっかり抱きしめた感じです。

クロアティーノというブドウ品種主体の、ちょっとランブルスコみたいな印象なんですよね。赤のむっちり旨い微発泡

これは自然派ワインでもカジュアルでみんな大好きなつくり手、Camillo Donatiと少し似たところがあるなと思ったら、彼もクロアティーノというブドウで微発泡の赤をつくっていたことを思い出しました。彼の他の赤の微発泡の中でもちょっと複雑な味わいなんですよね。

Barbacarloのものはもっとそれを複雑にしたような感じです。しかし食事と飲み進む感は同じくらい(値段倍ぐらいするので困るっ)

印象の違いの理由は・・・

いやでも、過去飲んだものとの印象が全く違う、もっと神秘的で人を寄せ付けない感あったはずだと、過去の自分の投稿をたどっていくと(インスタなりブログなりで感想をあげておくとこういう時にとても便利)過去自分が飲んだヴィンテージは10年、20年以上の前のものだった・・・

2015ヴィンテージでも現時点で8年目なので、ふつうに飲むワインとしては熟成しているほうなんですが、まだむっちり果実味が残ってフレッシュな感じで、10年、20年以上たつとその果実がピノノワールを思わせるようなダシ感がでてきて、スモーキーで神秘的な味わいに変化します。

時間の経過がこんなにワインの魅力を変容させるなんて・・・と実感させてくれたワインでした。チャーミングで人懐こい少女が洗練されて経験の重なりによる知性を匂わせていくようなものでしょうか。

このBarbacarlo、古いヴィンテージもわりとお手頃価格で一般にも出回っていて、ブドウの変化を体感するにはうってつけなんですが、いくら美味しいといっても一人で平行して何本もあけるのは難しいですね・・・

どこかでBarbacarloを1990年代から最新ヴィンテージまで10本ぐらい飲む、みたいな鬼オタクなワイン会ないかしら・・・・(発想がおかしくなってきた・・・沼でしかない・・・)

それではみなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた

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名前:#Montebuono
ヴィンテージ:2015
生産地:#ロンバルディア
つくり手:#Barbacarlo
主な品種:#クロアティーナ、ウーヴァ ラーラ、バルベーラ
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:クロスグリ、なめし皮、ブルーベリー、チョコレート
味わい:まったり肉厚な飲み口、熟れた果実味、酸は穏やか、ボリューミーな余韻
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