土曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
わたしはワインスクールに行ってきたのですが、イタリア以外の話が全然頭にないって来なくて困っています。大体9割がフランス&ニューワールド。私の興味関心は98%イタリアなんで笑
とはいえ気候や土壌との相関性を学ぶのはとっても楽しいです。ワインの製造過程についても同様です。(浅く学ぶにはみな楽しいものなんですが)
さて、今日はちょっとこれは取り上げておかないとなワインの話。
ワインの価格差に一番納得感があるのは・・・
ここ数か月ぐらいですが、自分でワインを買う時は同じつくり手さんのワインの一番カジュアルなお値段から、手に出せる限りの高いものまでを二つ平行して開けるようにしています。
そうするとつくり手をよく知ることができるってのもあるんですが、一番価格に納得できるんですよね。(それが満足感につながったりもする)
どういうことかというと、同じ値段で違うつくり手さんのものを買うと、一番カジュアルなもの同士で同じ品種で比べるとしても、そのつくり手さんの人気だとか、インポーターさん事情の値付けだかの様子が加わって、ワインの質そのもので比較していることにはならないことに気づきました。つまり価格にはマーケティング的な要素の関与が大きいのです。
でも、おなじつくり手で比較すると、確実に価格の差に納得感があるのです。それは好きとか嫌いとか好みにはよらないところにある納得感です。
ワインに関しては本当にまだ未熟なのですが(身体は中年なのでそれなりにもっさり熟成してきているぅ。。。)それはなんとなくつかめてきたような。
カジュアルラインが美味しすぎるSanta Maria
そういう気持ちになったのが、一番カジュアルなRosso Toscana2020ともう一つ上のランクのSelvarella2019を飲み比べた時です。(ちなみにもう一つ上はブルネッロ。家飲みでは記念日ワインとしても躊躇するお値段っ)
Rosso Toscana2020は通常なら買いブドウ(ワインの生産者自身がつくったのではないブドウ)でつくるそうですが、この年はSelvarellaの出来がイマイチ気に入らなかったので、Selvarellaプラス上級のブルネッロのブドウを少しブレンドしたというブドウだけでいうとワンランク上のブドウでつくったワインということでした。
それが非常にすばらしくて、開けてすぐ美味しい。フレッシュでチャーミングな果実の魅力がありながら、ワインとしての骨格も感じられて、気持ちよく飲みすすめられる。
カジュアルというよりは雑なうちの料理ともよくあってくれました。(写真はこのワインとあわせたごはんたち)
じっくり飲むには、Selvarellaが似つかわしい
週末だし、ちょっとゆっくりごはんを食べたいよね、肉でも食べよう、焼肉だっと(なんて庶民な発想)でこの週末はお肉だったのですが、Rosso Toscanaの残りが少なかったので、Selvarellaも抜栓。贅沢に飲み比べ。
Rosso Toscanaが美味しすぎたので、値段が約倍になるSelvarellaはどんな感じなんでしょうね、と口に含んでみましたが。、やっぱり違う・・・
Selvarellaもあけてすぐ美味しい系のワインでしたが、ブドウの力強く、バランスがとれていて香りがより重層的。時間が経つにつれて香りが開いていく様子も美しい。
この日は少しだけ上等の肉(赤身)をいただいたのですが、そういう食べ物に負けない感じでしっかりとワイン自体も主張があって食事全体の底をあげてくれるような。
つくり手のなかで、どういうワインをつくりたいかが明確にあって、(Rosso Toscanaは日常的に飲む、Selvarellaはちょっとごちそうの日に・・・みたいな)それにあわせてブドウを選んだり、熟成期間やその他の要素を調整していくんだなと、しみじみ感じましたね。
なのでやぱり、ひとつのつくり手のなかでランクの違うワインを飲んだ方が、ワインの価格についての納得感があるなという話でした。
それではみなさまも素敵なワインとの時間を
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名前:#Rosso Toscana
ヴィンテージ:2020
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Santa Maria
主な品種:#サンジョヴェーゼ 100%
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:クランベリー、ハーブ
味わい:チャーミングな酸、中程度の余韻
名前:#Selvarella
ヴィンテージ:2019
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Santa Maria
主な品種:#サンジョヴェーゼ 100%
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:クランベリー、ブラックベリー、チョコレート、菫、枯れたバラ
味わい:しっかりとした酸(でもマイルド)、強めのボディ、緩やかで長い余韻
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