やっとやっとの金曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
今日は念願(といっても念がまだ浅いか)で飲めた白ワインのお話を。
そのワインとは・・・
Case CoriniのCiabot del Moretoです。白は近年リリースされはじめたようですが、生産本数がとても少ないのと、ガチムチなワインマニアが特に多いCase Corini(わたしの勝手な印象です)なのでその人たちの購買力がけたたましいのと、マジで本当に美味しいということで、一般ワインラバーオタク気味というポジション(どんな?)のわたしには手はとどかいないお品でした。
でも、そういうワインをできるだけシェアしたいという発想のお店もあるわけで、そんなお店のひとつPero(下北沢店)で頂いてきました。
こちらのお店はインスタに高頻度にその日あいているお酒がでてくるので、チェックしてしまうのです(そしてほいほい引っかかるワインオタの虫・・・)でも大丈夫。そんなわたしみたいなオタクはごく少数でやたらめったらおしゃれなお客さんが多い、おしゃれなお店で、カジュアルに良いワイン、珍しいワインをいただけます。
白ワインとは思えないボリューム感
お店に入ったとたん、マネージャーさんがいらっしゃって、狙ってきたのはすぐにばれてちょっと恥ずかしかったですが(インスタマーケティングにひっかかる虫)開き直っていきなりお目当ての白をオーダー(こちらは公園に配偶者と子供を置いてきている身の上だし)
とりあえず色からなんだかおかしいぐらいに濃い。あなた2021ヴィンテージですか、本当に?みたいに、色の薄い人参でつくったジュースみたいにオレンジよりの黄色。
香りはとても多彩で、オレンジピールやらレモンを主体にハーブの重層的な香りが一斉にパワフルに鼻腔にひろがっていきます。飲み心地はオレンジを通り越してニンジンジュースのような土臭いニュアンスもありつつの赤ワイン並みのボリューム感(あんたほんとに2021っ⁈)土臭いと申しましたが全体的な印象としてはエレガントとしか言いようがありません。
個人的には、カーゼ・コリーニの特徴は圧倒的なブドウのパワフルさと繊細さが高次元で均衡しているエレガントさにあると思っているのですが(なんかようわからん感じなので、無理やり例えると、熟練のバレエダンサーが限界まで身体を伸ばしてつま先立ちしてポーズを決めている緊張感の中に美が宿っているのに全体的にはエレガントな雰囲気・・・よりわからんくなってきたw)それを感じる白だなと思いました。
ざっくりまとめると「うっとりな白」ですw
この見事な熟成感はぶどうを畑で極限まで熟成させることと、そこからの自然の摂理に究極までゆだねた通常ではできないようなつくり方で実現しているということ。
それがわかるエピソードの一つは、マネージャーさんがヴィナイオータの社長さんとカーゼ・コリーニで一緒にぶどうを収穫体験したときのこと、ぶどうをきびしく見て枝から取ったあとにそのブドウをかごに入れるのですが、かごの容量の1/3までしか積まないそうです。ブドウがそこでつぶれて発行が進んでしまわないように。つまりそこで通常の3倍は収穫時間がかかるわけですね。
そういう芸術作品のようなワインをいただける貴重な体験をしましたが、さらに貴重な体験を・・・長くなりましたのでお次は機会があれば
みなさまも素敵なワインとの時間を
ではまた
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名前:#Ciabot del Moreto
ヴィンテージ:2021
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#カーゼ・コリーニ #casecorini
主な品種:#モスカート
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:オレンジピール、レモンピール、ハーブ(ローズマリー系)
味わい:ニンジンジュース、オレンジジュース、アロマティックで長い余韻
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