ワイン

ヴィナイオッティマーナにいく AR.PE.PE.

寒かった一週間ですが、みなさまいかがお過ごしですか?積雪などの寒さに影響されて大変だった方もたくさんいらっしゃると思います。本当にお疲れ様な金曜日です。

さて今日は先週のヴィナイオッティマーナのつづきを。つづきを書いてほしいと言ってくださった人がちょこちょこいらっしゃいましたので、うれしい限りです。

ロンバルディアのネッビオーロが美味しいって思ったきっかけがAR.PE.PE.

AR.PE.PE.はネッビオーロのみで何種類もワインを展開している、ロンバルディアのなかなか個性的なつくり手さんです。

ネッビオーロはピエモンテのバローロやバルバレスコで有名な品種で、なんとなくロンバルディアの印象がなかったので、どういう感じなんだろうとちょっと疑って(すみません)かかっていましたが、そんな先入観を吹っ飛ばすぐらい美味しかったんですよね。

一番カジュアルなラインのRosso di Valtellinaがその時飲んだワインだったのですが、今回、それ以外のワインもいろいろ飲めるのが本当に楽しみでした。(ちょっとお高いんですよね7,8千円ぐらいしたような)

つくり手さんのチャーミングでやわらかな雰囲気に魅了される

ワイナリーの当主であるイザベッラに最初にっこり微笑まれて、ワインを注がれてなんだかほっこりしてしまいました。

最初の瞬間からいい感じの人っていますよね、その感じ。親切に丁寧にワインを説明してくれて、なんだか和む感じでした(今回の通訳さんもとても親切な方だったこともあいまって)

女性のイタリアワインのつくり手さんに数人お会いしたことがあるのですが、大体活力にあふれてパワフルな感じなんですが、そういう雰囲気とはちょっと違ってとってもマイルドでふんわり。

また旦那さんも同じように落ち着いた雰囲気の方でした。

ワインもエレガントでとても繊細、そして奥深い

早速ワインをいただいたのですが、畑とブドウの出来によってラベルが分かれているらしく、写真の左3本は長期熟成に耐えられると判断したブドウができた年につくられるということで、リリースまでの時間も長くなりがち(だから値段が高くなるのも納得)

右4本の特徴は主に畑の違いによるそうですが、同じネッビオーロで畑が違うとこんなに味が違うのかと思うぐらいに味が違う。赤いラベルの方は果実味が生き生きした感じ、青いラベルはネッビオーロらしい威厳のある味わいで骨格のしっかりした印象です。そしてそれらを混ぜたものもあって、ラインナップがなかなか面白い。

どちらもに共通するのはエレガントで繊細なところ。果実味が生き生きしていてもそれはきれいに口のなかでまとまっていくし、威厳のある味わいでも繊細さがあり、そこが親しみやすさにもつながります。

厳しい条件下での栽培でつくられたブドウたち

あとからヴィナイオータの瓦版でみたのですが、断崖絶壁に畑があり、厳しい条件下でのブドウの栽培がおこなわれているとのことでした。

ふんわりした雰囲気のつくり手さんのどこにそんなバイタリティがと思いますが、きっと芯の強い人なんだろうなと思いました。そういう人から生まれるワインはやはり、飲み進めるうちにじわっと味わいがでてくる、奥深いワインになるのだろうなと、改めてワインとつくる人に共通するものってあるなあと

さて、わたしは写真の右から3本目の果実味が生き生きしたワインを買ったのでサインを頂きました。

旦那さんがラベルをデザインしているということでしたが、とても丁寧にサインとイラストを描いていただきました。一人一人に丁寧に描いてくれます。

本当にワインの味って人によって表現されるなって感心しました。

写真右側の特別な出来のときのブドウでつくられるワインもいただきましたが、こちらはさらに奥深く、熟成したワイン独特の複雑さがあって魅力的です。ただし、もう少し抜栓して時間がたってから飲んだ方がより魅力がわかる気がしました。

こういうワインって、自分の家であけて数日かけてじわじわ味わうのがよいのでしょうね。いつか機会をつくって買って飲んでみたいです。

って思ってたらちゃんと出会えるんですね。

下北沢のペロウさんで抜栓10日後のをいただけました。

やっぱり開いているとうっとりするぐらいに枯れた薔薇のような甘く濃い香りに樽香がしめやかに絡んでくるような、身をよじりたいぐらいの香りです。

やっぱりこの長期熟成ラインは抜栓後少し間をあけて様子を見ながら飲みたいですね。

ではみなさまもワインとの素敵な時間を

ではまた