やっと週も半ばな水曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
今日は先日いただいた特別なワインの話を。
先日下北沢のワインショップ兼角打ちペロウさんの一周年記念でマッサ・ヴェッキアの1997ヴィンテージをいただくという幸運に恵まれたのですが、なんとロゼとパッシートもまとめ飲みできたんですよね。とてもラッキーでした。
マッサ・ヴェッキアといえば、イタリア自然派ワインといえばで名前が出てくるようなつくり手さんで、生産本数が少ないために世界のマニアで取り合い状態のワインです。
インスタ見てて、フランスの高級ワインばっかり飲んでいる人がたまにイタリアも悪くないな的にコメントしているワインでもあります(個人的な観察からの所見です)
6年ほど前にパドヴァに旅行したときにさまよって入ったワインショップで35ユーロで売っていたのを買ってきたらよかったと今でも公開しています(ちなみに赤白両方あった)
普通のロゼではない・・・
ロゼは甘口のもの辛口のものといろいろありますが、これは一応甘口カテゴリに分類されるようなものなのでしょうが、その感触が複雑で独特でとても印象的でした。
イチゴジャムとバニラの甘い華やな香り、口のなかに、雨みたいにねっとり(ねっちゃり)という感じに残ります。縁日の屋台でよく打っているりんご飴ってありますが、たまにイチゴ飴ってありますよね。あのニュアンスにちょっと似ている。
とても洗練されているのに、どこかキュートで素朴な雰囲気があり、それはマッサ・ヴェッキアに共通するものだとわたしは捉えていて、かつそこが人を魅了してやまないのだと思います。素朴な味わいは人の記憶の中のノスタルジーな感情を掻き立てます。
村上春樹のたぶん「ダンス・ダンス・ダンス」ででてくる美少女の描写にあったような気がしますが、そういう感じ。(いろいろ記憶が曖昧)
今回は10年以上熟成されていたので、さらに複雑味が増していたのでしょう。うふっ。
そしてボリューミーなパシート
このチャーミングで華やかなロザートのあとに、いぶし銀な1997年ヴィンテージの赤を頂いて、最後はボリューミーな甘口パッシートでした。
まだこれは2020年のものなのですが、やはり陰干しブドウを使っているせいかしっかりと熟成感があって、むっちりカルピス(濃いめ)みたいな乳酸っぽいニュアンスまであります。
華やかに熟した果実のいろいろな香りが頭全体に広がる感じなんですが、やっぱりあと口がちょっと素朴なんですよね。飾らない何かがあります。そういうところが個人的に愛おしいです。
また次に会えるのはいつになるのかな。
それではみなさまもワインとの素敵な時間を
ではまた
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名前:#rosato
ヴィンテージ:2012
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Massa Vecchia
主な品種:#メルロー マルヴァジア・ネーラ
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:枯れたバラ、熟したプラム、ブラックベリー、バニラ、キャンディー
味わい:果実味のなかにしっかりした酸味、余韻
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名前:#rosso passito
ヴィンテージ:2012
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Massa Vecchia
主な品種:#アレアティコ
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:バニラ、干しブドウ、ブラックチェリー、胡椒、ナツメグ、ヨーグルト
味わい:果実味しっかり、むっちり、余韻長め
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