今日から仕事という人も多いだろう年明けの水曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
わたしは早々に4日から仕事だったのでもう平常運転ですね。さて仕事終わったし飲まなくちゃw
今日は印象深かったワインと食材のペアリングの話を
数々のワインとの不仲説が取りざたされる数の子
お正月って、せっかくだしよいワインあけよう的な心理作用が発生して、でも当然のように食卓にあるおせちととっておきのワインがあわない経験はワインラヴァーあるあるではないでしょうか。
その中でもワインに一番あわないものと言われて、けっこうな人が思いついてしまう存在「数の子」
これだけは日本酒しか無理だよね。食べるのお正月だし、なんか日本酒あいているしいいか、と思っていました。そう、一般人が食卓で無理して食材をワインとあわせる意味まったくないw
「ワインがあわない?じゃあ日本酒とあわせればよいじゃないの」とマーリー・アントワネットのようにクールにふるまいたいところ。
なんとなくふっと口にいれてしまった赤ワイン
わたしがお正月にあけたのはBressanのEgo2016という、イタリアのフリウリの赤ワインです。ワインの話は過去の記事を参照ください。
もちろん、おせちにあわないのはわかっていたので、レストランからとったお肉のお重で楽しくいただいていました。
でもふとした瞬間、数の子をたべた口で飲んでしまったんですよね。あ、せっかくのワインがと思ったのですが、次の瞬間びっくり、生臭くない・・・
口の中でじゅわっとワインのうま味と数の子の味が感じられて、最後はワインのタンニンがざっと洗い流してくれるような不思議な体験でした。
あと、いくらともあわせたのですが、これも全然生臭くない。おまけにホタテともあわせたけれども、これも大丈夫。(念のためにと言いながらいろいろやってしまうオタク・・・)
ワインと数の子があった理由をいろいろ考えてみる
じゃ、なんで、みたいなところなんですが、正確にはわかりません。
類推すると、自然派ワインの揮発臭が魚の生臭みを消してくれるとかいう方もいらっしゃるのですが、今回それとも違うような。どちらかというと、強烈なうま味と濃厚な塩味があったような気がします。自然派ワインはうま味成分がたくさん含まれているという話ですが、凝縮感ががっつりあるワインだし、また塩味もしっかりするし。
また、数の子には鉄分が多く含まれるそうで、そこがワインともマッチしたか。Bressanのブドウ畑のある土地は鉄が豊富で土が赤みがかった色をしていると、つくり手本人が招へいされたセミナーでききました。(赤い土の写真も見せてもらった)
あと、数の子のがニチレイの冷凍食品だったのでそんなに生々しくなかったのかもとか。
謎はいつか解けるまであたためておく
またイタリア自然派ワインを扱う料理人の方とお話する機会があればきいてみたいと思います。そういう会話もなかなか楽しいものですし。
ではみなさまも試してみてください、とは言えないまでも不思議な経験でちょっと誰かに話してみたかったのでここに書きました。
たぶんお正月ぐらいしか数の子を食べる機会がないし、BressanのEgoをあける機会もめったにないでしょうし・・・もしそんなあったら、感想をぜひ教えていただきたいですw
それではみなさまもワインとの素敵な時間を
ではまた
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名前:#Ego
ヴィンテージ:2016
生産地:#フリウリ
つくり手:#Bressan
主な品種:#スキオッペッティーノ、カベルネ フラン
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:香木、ヒノキ、トリュフ、苔、樽、黒コショウ、ナツメグ、グローブ、バニラ
味わい:中程度のアルコール、長い余韻、滑らかなタンニン
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