気持ちよく晴れて朝晩は身を刺すように寒かった年末の水曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?
今日はクリスマスディナーとそのワインのお話を。
今年のクリスマスは頑張ったんだ
ワインの話に入りたいところですが、そのまえに言わせてくれっ!ということがありまして、今年は息子(2歳)からクリスマスの晩ごはんのリクエストを初めてうけまして、はりきってつくって、かつケーキも手作りという頑張りをみせたのですよね。
インスタとかで料理動画あげているお母さま方からしたら「は?」的な話なんですが、料理は作るけれども酒の肴メイン、スイーツはあきらかに作らない系のキャラ(残念なことにそういわれる)としては、意味不明に頑張っているなお前、としかいいようのない頑張りでした。
は、ハンバーグだと・・・
で、息子のリクエストはハンバーグ・・・タネから作った記憶が思い出せない。というか、成城石井のハンバーグネタが美味しすぎるので、それでいいやん的に成城石井徒歩5分圏内に10年ほど暮らしてそうなってしまった。
でも、将来近所に成城石井がない境遇に陥る可能性は十分にある(私の子供のころはそうだった)ことから、自家製ハンバーグの味と自分で作れるものなのだという意識づけのためにタネから作ったんですよね・・・(これを書いている時点で2歳には早期教育すぎた気がしている)
しかし困ったことに、牛ひき肉がなかったので、自分で挽こうと思って牛の切り落としを購入。兵庫県出身なせいか、肉といえば牛肉なんですよね。。。だから昔からハンバーグも牛オンリーでそれが常識だと思っていましたが、東京に来てあいびきという概念を知りました(その時点で30半ばw)
そこで大失敗してしまって、牛肉をとろとろになるまでフードプロセッサーで粉砕してしましまた。え、肉ってこんなに液体化するの・・・?ある意味えぐいかと思ったのであえて画像はのせませんが、きれいすぎるイチゴミルク色の流動物体。。。
あわてて、フードプロセッサーに冷蔵庫にあった豚肉の切り落としをいれて、これは適度に粉砕して牛と混ぜて結局あいびきになりました。最初からあいびき肉買えばよかった案件。
形は悪いが、味は抜群に美味しいかった
なんとかタネをハンバーグ型に成型して焼いていったのですが、とろととろに牛肉を粉砕してしまったことから、お肉がゆるくて、型崩れしてしまって。。。ここで負けない、わたしっとばかりにホールトマト缶投入。
見た目の粗さをごまかすために煮込みハンバーグにしました。冷蔵庫で枯れかけていたタイムをたっぷり投入すると香り豊か。しかし強烈にあぶらが出ますね。ひき肉。。。
息子も大喜びで食べてくれました。よかった
ここからは酒飲みの本領発揮
息子分をとりわけした時点で塩だけ足して、タイムのフレッシュなハーブ感ただよう爽やか煮込みハンバーグでもよかったのですが、今日はクリスマス。大人だけの煮込みハンバーグがあっていいではないかと、この日抜栓したワインをどぼっと投入(とはいえケチなので40mlぐらいw)
ナツメグ、グローブ、白胡椒と濃い味わい系のスパイスを足してさらに煮込むと濃厚な大人ハンバーグになりました。
最初いれていたハーブが煮込まれてホラー映画にでてくる枯れ木みたいにハンバーグに絡んでている様子がその味を如実に表現しているかと。。。。
油を洗い流し、スパイスの風味にシンクロするPalazzo TronconiのMocevo
で、この日あけたワインがPalazzo TronconiのMocevoなんですが、これが料理とぴったりでした。
アタック激しめな印象の酸のしっかりした果実味が100オレンジジュースのようで肉厚な印象、かつこの酸が肉のあぶらをきっちり落としてくれます。胡椒のようなスパイス感もあるので煮込み系の濃い味メニューともばっちりです。
大人分は途中でワインを入れたので、さらにワインとあうではないですか。料理にワインをいれてそのワインを飲むと絶対あうのですよね。初心者でも間違わない鉄板ペアリング。
こってりひき肉にはしっかりあったMocevo、その翌日以降はチーズとかとおつまみ飲みしたのですが、酸の激し目アタックはそのままで(抜栓3日目もまだ元気)ちょっとあわせる料理と飲むシーンを選ぶワインかなと。
うちの食卓でいうと餃子とかの引き肉料理、中華そしてケンタッキーなどちょっとジャンク感のある味強めとあうのではなかろうか。
コスパ的な話をすると
Palazzo Tronconiといえばコスパ抜群の100mlワインWFTのコスパが良すぎて上級のほうのラベルを買う気がおこらない系ワインなのですが、今回あえて飲んでみました。
以前このつくり手さんの白を飲んだのですが、これが素晴らしかったです。
白はお値段ぐらいの価値は個人的にあるかなと思ったのですが(3500円ぐらい)
この赤に関しては、このお値段なら、使い勝手的に他のものを選んでよいかなというところでした。
味濃い系と合わせないと料理が負ける、かつ、ゆっくり飲みたいときにはちょっとアタックが強すぎて落ち着かないワインなので、わたしの生活にはあってないのなかというところです。
そして3500円を超えると自然派ワインでもぐっと質があがってきて飲み心地が複雑で心地よいものがでてくるのでそっちに課金したい気が。
でもワインとしてはかなりきっちりつくっているかなと思うので、他のワインも試してみたい気はありますね。
きっちりしたつくり手さんだと思う所以は、お手頃価格のWFTの赤を2週間ぐらいおいていても味がきれいなままだったんですよね(マメもそこまででなかった)ちゃんと選別したブドウを使っているということだと推測されます。そこの上級ワインだったら絶対美味しいじゃん、みたいな。
それではみなさまも素敵なワインとの時間を
ではまた
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名前:#Mocevo
ヴィンテージ:2018
生産地:#ラツィオ
つくり手:#Palazzo Tronconi
主な品種:#レチナロ、ウリヴェッロ ネロ
インポーター:#テラヴェール
香り:オレンジ、熟してないイチゴ、胡椒、グローブ、なめし皮
味わい:酸強めのアタック強め、しっかりボディ、余韻はそこまでない
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