ワイン

まだまだこの世には美味しいワインが隠れているのではないか AmbraのToscana Rosso Sangiovese Fattoria 2015

クリスマスイブの夜、みなさまいかがお過ごしですか?

わたしは相変わらずクリスマスという飲む口実にぴったりなつまみをそろえての晩餐を楽しく過ごしました(つまりいつものメニューとあまりかわらない)

最近よいワインに巡り合うチャンスがよくあったので、クリスマスといえど肩ひじ張らない感じで、いつもの延長線上にあるワインを頂こうと思ってたいので、以前お店でいただいて美味しかったワインをいただきました。

地味なのにひたひた押し寄せるように魅力が伝わってくる

この日あけたのはToscana Rosso Sangiovese Fattoria Ambra2015。サンジョベーゼ100%

ラベルに「日本限定」と漢字で書いています。

そもそもワイナリーのあるカルミニャーノは1975年にキャンティ・モンタルバーノから切り離された最小のDOCG地で、DOCGの規格上ブレンドにカベルネなどのブレンドが義務付けられているそうなんですがこちらはサンジョベーゼ100%。たぶんこのブレンドだとDOCGを名乗れないのでそんなに売れないだろう、でもマニアックな日本のファンなら売れるかもねということで限定バージョンにしたというところでしょうか(後半はわたしの推測です)

いやこれが、ひたすら美味しいのですよ。キャンティとは違うカルミニャーノのサンジョベーゼの良さなのでしょうか。キャンティのしっかりした骨格がある感じというよりは、上等の豆腐のようなあとからじわじわ美味しさを感じる系のワインです。

以前、「Carmignano Montefortini2018」のほうを頂いたのですが、それよりもメリハリのある味わいで、これはサンジョベーゼ100%からくるのでしょうか。どちらのワインもやさしく、まろやかな感触ですが、こちらのほうが最初からブドウの凝縮感がしっかり感じられで干しブドウのニュアンスが感じられました。(2015と2018の熟成度の違いなんですかね)

驚愕のお値段は・・・

お値段2500円ほど。。。なんでこんなに安いのか・・・5000円ぐらいでも文句のいう人はいないと思われるだろう仕上がりのワインです。

マイナーDOCG、受賞歴や有名醸造家とかそういうのでもない、自然派ワイン的な作り方をしているけれどもそういう路線で売るわけでもない、味わいも美味しいけれど尖がっていない、かつラベルの地味さ・・・

売るとしても確かにわかりやすい売れ要素がない感じなので、地元で愛されながらワインを作り続けているのでしょうか。

最近、ちょっと有名どころのワインをたくさん飲む機会に恵まれましたが、かの人たちのワインには何か人を熱狂させるようなものがあります。人気が上がって、手に入らなくなる、より希少性があがるみたいなサイクルに入ってしまう。

ワインラバーとしてそういうワインを追いかけていくのはお祭り感覚的で、人としゃべるネタにもなるので楽しいのですが、そんなところにいないワインたちもとても魅力があって、その味わいをそっとみつけて、そういう良さがわかる人にそっと伝えていきたいと思うようになってきました。

というわけで、クリスマスにサンタさんはそんなワインとあわせてくれたようです。

クリスマスイブのディナーは

・肉のパテと白レバーのパテ(東急のデパ地下のPLAINで買った)

・レンズマメと野菜、スペックのスープ

・スモークサーモン

・リンゴと白菜とディルのサラダ

でした。

お肉のパテとの相性は最高でしたよ。

それではみなさまもワインとの素敵な時間を

ではまた

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名前:#Toscana Rosso Sangiovese
ヴィンテージ:2015
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Fattoria Ambra
主な品種:サンジョヴェーゼ100%

インポーター:#テラヴェール
香り:ブラックベリー、枯れたバラ、クローブ、バニラ、タバコ、
味わい:凝縮感のある果実味、濃やかでやさしいタンニン、しっかり余韻、
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