綺麗に晴れた週末の日曜日の夜、みなさまはいかがお過ごしですか?
わたしは久しぶりに美容院に行ってすっきりさっぱり。
さて、今日は最近飲んだ、「話題沸騰中の超新星の醸造家がてがけた」という(ワインショップのあおりはいつも過激だ)Ridolfiのブルネッロ、ロッソ・ディ・モンタルチーノ、キャンティと3つ飲んでみてどれもそれぞれに美味しかったのでそのお話を。
チャーミングでいてエレガントなブルネッロ
前のポストで書いたのでここでは多くを語りませんが、まず一番いい(高い)ブルネッロは素晴らしかったです。これを軸にロッソ・ディ・モンタルチーノとキャンティを飲んでみました。
ロッソ・ディ・モンタルチーノも文句なし
で、同じブドウで作って(ここはブドウの栽培まではブルネッロと全く同じで発酵具合でどっちにするか決めるそうです)熟成の時に早く美味しく飲めるようにしているのがロッソ・ディ・モンタルチーノということでした。
確かに、あけてすぐの果実味の美味しさのスタートダッシュが凄い。開けた瞬間からぱっと美味しいのですよね。果実がエレガントで実にチャーミング。ここの感触はブルネッロと同じニュアンスがあります。違いといえば、ブルネッロの時にあった、口に含んで後半の、うっとりした余韻の長くて複雑な感じがありません。
ブルネッロは抜栓後開くのに少し時間がかかるワインであることを考えると、普段のちょっとした家でのごちそう、お店で開けてすぐ飲む感じでは、こちらのほうが使い勝手はいいかもしれません。お値段はブルネッロの半額ぐらいの4000円代でした。
不思議とこのワイン2,3日目に果実のきれいさがちょっと勢いを失って間延びした印象になり、4日目で熟成した味わい深さがでてきて、飲み心地のよさが復活します。
手堅く美味しいキャンティ
ちょっと意外だったのは、こちらのつくり手さんはキャンティもつくっているようで、そしてびっくりするぐらい味わいが異なります。
より酸味とタンニンを感じる少し硬質な味わいはキャンティそのもので、果実のチャーミングさを感じるブルネッロとロッソ・ディ・モンタルチーノとは印象が違います。
もちろん、ブドウ品種も配合も違うし、土地も違うので当たり前といったら当たり前の話なんですが。
共通するのはソツのないエレガントさでしょうか。実はこのキャンティ、お値段が2千円代とかなりお手頃なんですが、この価格帯のキャンティにはちょっとないような繊細なニュアンスがあって、それが飲み心地の良さにつながります。
また、中華とかちょっとジャンクな味わいのものにあわせても、まとまってくれる懐の良さがあります。
結論はいつも同じなんですが
飲み比べのあとのいつもの感想で恐縮ですが、やっぱりシーンによって使い分けたいなというところに落ち着きます。
晴れの場的な時やじっくりワインと向き合いながら時を過ごしたいときはブルネッロだし、ちょっとした晴れの場、もしくは疲れたし、口当たりのよいいいもの飲みたいときはロッソ・ディ・モンタルチーノでまたり。
日々のお疲れ様ワインとして、雑多な食卓にでも寄り添ってくれるのはキャンティだし。
考えてみると、こういう生活のシーンをラインナップで網羅しているRidolfi、マーケティング的な観点からは恐るべしというところです。そこそこの規模のつくり手さんの良さというところでしょうか。
それではみなさまもワインとの素敵な時間を
ではまた
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名前:#Rosso Di Montalcino
ヴィンテージ:2020
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Ridolfi
主な品種:#サンジョヴェーゼグロッソ
インポーター:#ラシーヌ
香り:ピュアな感じの赤い果実、後半少しチョコレート
味わい:フレッシュ感がありつつのしっかりした果実味
名前:#Chianti Rocchetto
ヴィンテージ:2021
生産地:#トスカーナ
つくり手:#Ridolfi
主な品種:#サンジョヴェーゼ75%、メルロー15%、カナイオーロ10%
インポーター:#ラシーヌ
香り:ラズベリー、枯れたバラ、すみれ、鉄
味わい:しっかりとした酸とタンニン、塩味
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