ワイン

イタリアの作り手がニューワールドでワインをつくるとどんな味?Panevino Panthom2019

なま暖かい日中からの嵐のように風が強い夜、みなさまいかがお過ごしですか?

わたしは突然牡蠣が食べたくなったので買いに行ったついでにシャンパンを買ってしまった背徳の夜を過ごしています・・・(いつもイタリアなのでフランスワイン飲むと浮気している気分になる)

さて、今日はいつにもましてマニアックな話をしたいと思います。みなさま覚悟してください(何を?)

サルディーニャの自然派の名手、パーネヴィーノがオーストラリアでワインをつくったら?

先日、パーネヴィーノの試飲会にいってきました。サルディーニャの自然派の名手なんですが、出会えるのが難しい感じの、開けてみないとどんな味なのか、開けてみてどんな感じになるのか予測のしずらいところがあって、あまりグラスで出してくださる店は少ないようなワインです。

ワインについてはこちらの記事をご参照ください

で、このワイン会で期待していたのが、なかなか飲むチャンスの少ない(しかも2017という少し寝かせて美味しくなっている)つくり手さんだったのと、このつくり手さんが、ある年にオーストラリアで作ったワインがラインナップにあったからなんですよね。

徹底した自然派の作り手さんなので、気候的な要因などからブドウの収穫が激減したらしく、そのときにオーストラリアからこちらで醸しませんか?的なオファーがあってそこで作ったワインがあるというのをインポーターのヴィナイオータさんの瓦版で見てずっと気になっていました。

La Stoppaがチリで手がけたワインを飲んだときの不思議な感覚

そもそもLa Stoppa(エミリア・ロマーニャの自然派の名手)がチリで手がけたワインというのがありまして、それをいただいたときに、チリのワイン特有の素直でぶどうの力がみなぎった感じと同時に、La Stoppaらしさみたいなものを感じたんですよね。土地の特徴と、その作り手の特徴があわさって不思議な感覚でした。

その感覚が身体に刻まれていて、それをほかのワインで体験したかったんですよね。

PanevinoのPanthomからただようオーストラリアの匂い

そして待ちに待ったという感じででてきたPanthomの印象は・・・

「お、オーストラリア・・・」

ブドウ品種がどうこうというよりも、とってもオーストラリアっぽい味なんですよね(自分比)

少し前にエッセンティアさんのワイン会でメメントモリワイナリーという、ラディコンに影響されてイタリアの土着品種をオーストラリアで育てて醸しているというエキセントリックなつくり手さんのワインをいただきましたが、それにちょっと感触が似ていました。

同じパーネヴィーノのワイン会(開催時間が違う)に参加された、普段オーストラリアワインを愛飲されている方が、Panthomを飲んでオーストラリアワインの味わいがする、とコメントされたことをお店のオーナーさんからお伺いしてこの感覚はわりと間違っていないと思いました。

土地の力ってすごい

このPanthomを飲んだことで、ワインにとっての土地の力というものがものすごいものだということが体感できてとてもいい経験になったと思います。

Panevinoぐらい個性的なつくり手ですが、基本が自然にできるブドウの力をどう表現するかということに絶えず艱難辛苦されているからこそ出てきた土地の味わいかな・・・とかしみじみと思いましたね。

イタリアのつくり手が違う土地で醸したワイン、これからも追っていきたいと思います。

それではみなさまもワインとの素敵な時間を

ではまた

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名前:#Pantom Merlo Grigio
ヴィンテージ:2019
生産地:#オーストラリア
つくり手:#Panevino
主な品種:#メルロ、ピノ・グリージョ
インポーター:#ヴィナイオータ
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