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ミネラルにはミネラル。牡蠣のアヒージョとGavi Spinola Castello di Tassarolo2021

気持ちい気候の金曜日の夜、みなさまはいかがお過ごしですか?

わたしは金曜日ですがいつもの外のみはできない金曜日なのです。悲しい。

ということで、家の中で張り切って飲もうと思いますw

さて、今日は先日ペアリングに失敗した貴族系の難解白とそれにあわせた簡単レシピのお話。

失敗談はこちらからw

スモーキーでミネラルな味わいのワイン

先日あけた白ワインとは、Gavi Spinola Castello di Tassarolo2021。

ガヴィといえば、ミネラルがきいていて、さらさらしたワインだと思っていたのですが、丁寧に作った味わい深いものもあります。

前者は安旨ワインとしてスーパーのワイン売り場でみかけることもあるのですが、後者はイタリアにこだわったワインショップにいかないとお目にかかれない印象です。

わざわざ自分で買うこともなかったのですが、高名なイタリアワインソムリエの内藤和雄氏の著作「土着品種でめぐるイタリアワインの愛し方」を読んでいて、ふと、さらさら系でない方のガヴィを飲んでみたくなって買ってみました(ちょうどピエモンテにはまっているし)

抜栓して、一口飲んでみると想像以上の味わいと香りが口の中にひろがっていきました。

柑橘系のすっきり感がありつつ、フローラル香りが美しくながれ、複雑なミネラル感が口に残りつつ、ピート的なスモーキーさがあって最後の最後にわずかに豆のニュアンス。

あけてすぐ豆?でも嫌ではない系どころか、この豆の感じ、ワインの魅力でしかない系の豆感です。

抜栓後3日目もこのわずかにわずかに豆が香る感触がそのままで、スモーキーさとあいまってミステリアス感なニュアンスに魅了されました。

名門貴族のお家柄のつくり手さん

ワインショップのこのワインのつくり手さんの解説を読んでいると、農園の所有者は由緒正しいジェノバの伯爵の一族。コロンブスにも出資したり、スペインの名将アンブロジオ・スピノラ(この人の生涯は悲しすぎる)を輩出したりとなんだか物語性を孕んだところにも歴オタのわたくしとしては魅力的。(そういうのがワインを美味しくさせる魔法なんだと思う)

名門貴族のワイナリーというとそれをマーケティングの前面に出してこうワインを量産しているようなイメージが先行しますが、ここはラベルにその有名人を配置するも、ワインの作り方としてはビオデナミ農法を採用されているそうです。

さて、ミネラルとスモーキーな味わいに牡蠣をあわせてみた

牡蠣が美味しくなってきた季節です。ぷりっとした大粒のものが手に入ったので、手早くアヒージョに。

・牡蠣を水で洗って泥やごみをとる

・ニンニクをスライスしてオリーブオイルと鍋に入れる

・ニンニクが色づいてきたら、牡蠣を投入。少し煮る

・ディルをちらせて完成

もう、料理とも言えないぐらいの時短レシピですが、牡蠣のうま味がベストで味わえるレシピかと。ディルのさわやかさがアクセントなのでぜひ入れてくださいね。

のこった油はしっかり牡蠣の出汁がでているので、バケットに染みこませていただきました。キノコなどを入れて少し煮込んでからバケットで食しても美味しそうです。

アヒージョって聞こえがいいですが、ただの油煮ですねw手早くできてよいですがカロリー的に要注意ですね。

この日の他のメニューは

・マンゴー(見切り品で安かった)と生ハムのサラダ

・赤かぶとレモンのスライスのマリネ

でした。この2品との相性もまずまずでしたが、牡蠣がやっぱりいい感じでした。ミネラルとスモーキーさに牡蠣の風味がぴったりで、牡蠣のしっかりしたうま味にも負けない感じが。

牡蠣はシャブリに合わせるのが有名ですが、しっかりした味わいのガヴィともあうようです。

ちなみに配偶者はピーティなハイボールを飲んでましたが、ウイスキーと牡蠣も好相性ですよね。

これから魚介の鍋がどんどん美味しくなるので、こちらのガヴィまた買ってあわせてみたいです。

みなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた

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名前:#Gavi Spinola
ヴィンテージ:2021
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#Castello di Tassarolo
主な品種:#コルテーゼ
インポーター:#ミレジム
香り:柑橘系のフローラルさ、ピート的なスモーキーさ、最後の最後にちょっと豆
味わい:ミネラル、果実味の味わいもしっかり、石灰系のミネラル感、かろやかな余韻
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