ワイン

バルベーラらしい、きれいなバルベーラに出会う

夜はめっきり冷え込んできた冬の初めの月曜日、みなさまはいかがお過ごしですか?

今週は忙しくなるのがわかっていて、やっぱり忙しくて時間がないのと、今日は休肝日なんですが、どうしても書き残しておきたかったワインのお話をしたく。

きれいめバルベーラって、まさにこれのことですよね・・・

この日頂いたのは、Bartolo Mascarello のBarbera d’Alba2019。バローロがとても有名で高額なつくり手さんです。

まさかそのバルベーラがグラスで味わえるなんて思いもしなかったのですが、下北沢のイタリア自然派ワインの角打ちペロウさんで体験できました。

お店の人にお伺いすると、お店への割り当てもとても少ないのですが、いろんな人に飲んでもらいたいということで特別にグラスで飲めるようにされているということでした。

ここのお店はそういう、ワインをシェアしてこそという精神を体現したようなお店で、なかなか飲めないワインをグラスで楽しめるとてもありがたいお店です。

強烈な酸からはじまり、美しく変容する香りと味わいにうっとり

さて、ワインですが香りの華やかさと、最初の酸のアタックで強烈な印象。でも時間がたつにつれて、バラや菫などの濃い花の香やチョコレートやシナモンなどのしっかりした香りが揺らめくように鼻孔と口に広がっていきます。

その余韻が本当に上品で華やか。思い描いたきれいめバルベーラの味わいでした。

最近、ピエモンテにはまっているのでバルベーラもよく飲んだのですが、自然派のカジュアルな価格帯のものを中心に飲んでいたこともあって、エレガントというよりも親しみやすく、滋味深い味わいのものが多かったので、そのなかでここまで美しく上品なものを飲むとはっとさせられました。

どちらがいいというよりも、ふさわしく飲みたい

バルベーラだけではないのですが、同じ品種でも価格やつくり手の考え方によって、味わいはまったく異なります。

それぞれの良さを知って、それぞれの在り方と、自分の今の気持ちや状態と合わせていくのが楽しいなと思います。

この日は、もうちょっと飲みたかったのですが(この他にもよいワインがたくさんあいていた・・・)あまりにもバルベーラが素敵だったので、感触を身体にとどめておきたく、我慢して1杯だけで帰ってきました。

で、帰ってから晩ごはんに違う素敵ワインをあけて、週中に数日かけて飲むつもりだったのを、するっと全部飲んじゃったのですが・・・(結局ただの酒飲み・・・)

みなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた。

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名前:#Barbera d’Alba
ヴィンテージ:2019
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#Bartolo Mascarello
主な品種:バルベーラ
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:バラ、菫、ブラックベリー、レーズン、チョコレート
味わい:しっかりとした酸味、やさしくおだやかな果実味、濃やかで繊細なタンニン、のびやかな余韻
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