ワイン

なぜかキムチ鍋にあってしまった土着品種のワインの話  TrincheroのGrigno2015

こんばんは。気持ちいいお天気だった日曜日の夜、みなさまいかがお過ごしでしたか?

わたしは息子とのびのび公園で駆け回りました。

さて今日はなぜかキムチにあってしまったワインの話を。いつもながら、その時飲みたい気分のワインと冷蔵庫の都合がまったく合わないので最初からペアリングあきらめていた日でした(笑)

キムチの素を使わないキムチ鍋

思い立った時にお鍋をしたいので、袋に入った鍋の素は使わない派です。

だしの材料は

・だしパック

・コチュジャン

・キムチ(ちょっとジャンクな味わいの方が鍋は美味しい)

・酒

がそろっていたら基本OKなんですが、アサリがあるとぐっと美味しくなります。

キムチとコチュジャン以外をル・クルーゼなどの無水調理をできる鍋に入れて、白菜などの水分の多い野菜と肉を入れて鍋にふたして、弱火で10分ぐらい煮ると野菜の出汁がかなり出てくるので、あとから少し水を少し足して、コチュジャン、キムチ、アサリを入れて少し煮れば美味しいナチュラルな出汁味のキムチ鍋が完成。

今日はしおれかけたパクチーがあったので、がっつり入れてごま油を少しかけました。パクチー味のキムチ鍋、美味しいです。

この日のメニューは

・キムチ鍋

・トロカツオの生姜ソースのカルパッチョ

・柿とリンゴのブルーチーズサラダ

でした。

鍋とカンタンなおつまみ2品は我が家の定番の組み合わせです。

もう、あきらめて今一番飲みたいのあけようと思ったのが、TrincheroのGrigno2015

安直に白ワインならなんとかなるかと思って、ピエモンテのアルネイスをあけましたが、はかない系の味わいだったので、キムチ鍋には負けました。。。(またこのワインに関してはちゃんとペアリングしてから語りたいです)

で、あけたのはTrincheroです。全世界のTrincheroファンのみなさまには怒られるようなチョイスですが、週明けは忙しくなるのがわかっているので、心の支えになるワインを開けて飲みたかったのですよ・・・

Trinchero(トリンケーロ)は誇り高きバルベーラとアロマティックな白で有名な自然派のピエモンテのつくり手さんですが(ネッビオーロも激ウマ)、またそれとは違った魅力のグリニョリーノという土着品種を使ったこのワイン。

スタイルは骨格がしっかりしているバルベーラに似た、このつくり手らしさを感じますが、味わいの多様さと繊細さ、複雑さが本当に単一品種なんですが・・・というぐらいの驚きで目の前に広がっていきます。

カラフルで軽やで気取ったところがないのに、しっかりとした飲みごたえのある一本。

雑にキムチ鍋と合わせてしまって後悔。散らかった部屋に貴族様を招いてしまった感じです。

複雑系×複雑系で思いがけない組み合わせが

でも本当に謎な話なんですが、このグリニョリーノ、キムチ鍋と、キムチとあってしまったんですよね・・・

素人の憶測ですが、キムチがそもそも複雑な味わいのもの(野菜と唐辛子と魚介だしと)とさらに日本の出汁とアサリと豚肉と野菜の出汁とあわさって、あっさり仕上げた出汁感で楽しみキムチ鍋だったので、そこがこのワインとあっしまったのか。

そもそも自然派ワインのよいものは、シンプルな素材の味とあわせると、海のモノでも山のモノでも自在にうけとめてくれる感があります。

そしてTrincheroのワインとしての力強い精悍さが、キムチの強さに負けなかったのか。

翌日以降の変化が楽しみですが、しっかり味わいたいと思います。

今日も真似しようとしてもなかなかできない、斜め上のペアリングをしてしまいました・・・(惰性の結果がたまにあたったというべきか・・・)

おすすめできるかといえば、機会があればぜひためしてみてくださいw

それではみなさまも素敵なワインとの時間を

ではまた。

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名前:#Grigno
ヴィンテージ:2015
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#Trinchero
主な品種:#グリニョリーノ 100%
インポーター:#ヴィナイオータ
香り:ザクロ、チェリー、ハーブ、胡椒
味わい:やわらかい酸味、きめ細やかなタンニン、しっかりとした飲み口
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