ワイン

炊き込みご飯とワインのペアリングを考える Cascina TavijnのSlarina2020

11月最初の土曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?

今日は炊き込みご飯とワインとのペアリングのお話を。

我が家ではいま、炊き込みご飯ブーム

なんてったって、簡単にできて(鍋にご飯と材料入れて炊くだけ)美味しい。そしてお子様に大人気です。白ごはんは味がないとキレる2歳児をもつ身としてはありがたい存在です。

ただ、なんかこうワインとあわせる感じではなくて、普通にメニューに組みこむとこんな感じになってしまう。

こちらは休肝日のうちのシニアな食卓です・・・

ワインのあてと幼児食を両立させる

お味噌汁と炊き込みご飯を食したのちに、息子の寝かしつけをした後に、のんびりワインとチーズをいただくのも楽しいのですが、やっぱりご飯のときにワインを飲みたいなという時もあります。
で、いろいろレシピを見てやってみたのが、ニンジンとローズマリーのご飯。

にんじんをすりおろしたもの、ベーコンかハム、ローズマリーの葉(乾燥しかなかったのでお茶パックに入れた)そしてブイヨンをいれてお米と炊くだけ。
分量の目安は、2合でちいさめにんじん1本、ブイヨン2個、塩は子供も食べるのでぱらぱら程度で。

子供には炊き立てをそのまま与えるともりもり食べました。(うちの子は香草大丈夫に鍛えている)

大人はこのままだと味が薄くてお酒とあわないので、お皿に盛ってから塩とレモン、そしてオリーブオイルをかけていただきます。
こんな感じ。

なんか緑がほしかったのですが、冷蔵庫にパクチーしかなかった。洋風だかエスニックだかで迷走しましたが、味はよかったです。

にんじんがパルシステムのものだったので、濃いにんじん特有の土臭さも少しある風味がご飯に染み込んで、なかなか味わい深くなりました。

もうひとつのレシピのヒントは、白ごはんにレモンと塩とオリーブオイルをかけたひと皿。イタリアに留学していた先輩がイタリア人のお宅にお邪魔したときに、胃腸を壊しているというと、これがでてきたそうです。
シンプルながらとてもおいしかったということ。

のびやかで優しい味わいの赤ワインとにんじんご飯をあわせる

さて、こちらにあわせたワインは、Cassina TavijnのSlarina2020


白をあわせてもよかったのですが、ちょうど家にあったワインがこれしかなかったので、さらりとしつつ地味深いこのワインに。

Cassina Tavjinはピエモンテの自然派のつくり手さんです。わたしはこの方の伸びやかな味わいが大好きです。
一方で自然はならではの少しあちらの世界に行ってしまった感のある味わいなこともあるのですが、2020のSlarinaは、安定感のある味わいでした。

クランベリーのような清らかで可愛らしさのある香りがキュートに口のなかではじけます。赤い果実のむっちりとした飲み口と、わずかに口にタンニンがこまやかに残って、なかなかの飲み心地。
この作り手さんののびやかさや素朴さもあってなかなかのよいワイン。

スラリーナという品種はピエモンテの土着品種ですが、生産性の悪さ(病気に弱い)ゆえに、手がけるつくり手さんは多くないようです。

次の日はイタリアのデパ地下惣菜と

出歩いたのでご飯作る気力ゼロの日wのメニュー

・トリッパ(イタリアのトマトとハチノスの煮込み)
・タコのマリネ
・モッツァレラと柿と生ハムの

トリッパが急に食べたくなって、ワインとそんなに相性よくない(トリッパはタンニンがしっかりしたワインのほうが合う気がします)はずなんですが、日本産の蜂の巣とトマトソースがあっさりしてハーブをしっかり使ったしつこくない感じのものだったので、このワインの清らかさとなかなかマッチしました。

いちばんあったのは、モッツァレラと柿と生ハム。
熟れた柿の果実感とこのワインの素朴さがなかなかでした。

さて、ワインにあう炊き込みご飯にはなしは戻りますが

またいろいろ作ってみたいですね。

ワインの国の米料理を炊き込みご飯にすると、無理なくワインとペアリングできる気が。

簡単でよいのですが、問題は炊き立てが美味しすぎて白米をたくさん食べてしまうこと・・・
中年の身体にはよろしくないので、麦やら雑穀を入れていろいろアレンジしたいと思います。

みなさまもすてきなワインとの時間を

ではまた

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名前:#Slarina
ヴィンテージ:2020
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#Cassina Tavijn
主な品種:#スラリーナ
インポーター:#相模屋
香り:クランベリー、薔薇、
味わい:スルッとした飲み口、あと味むっちり(乳酸系?)、濃やかなタンニン
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