さわやかな晩秋の気候がここちよかった10月最後の土曜日、みなさまはいかがお過ごしですか?
わたしは昼間にいつもお世話になっているイタリアンでランチを食べて、息子の妨害と攻防しながらゆるりごはんを作るという。いつもの土曜日でした。
さて、今晩のメインは肉。
ランチのあとによったスーパーに手ごろなお値段というか安すぎて怖い国産牛モモのブロックが出ていたので、もうこれはローストビーフないしタリアータ(イタリアのステーキのようなもの)しかないなと思ってそれメインで夕飯を。
メニューは
・牛肉のタリアータとマッシュルームのスライス、粗塩とバルサミコ酢がけ、といきたいところだったが、バルサミコ酢がなくて醤油とわさびな味付けになったもの
・エビとブロッコリーのサラダ
・トロかつおの生姜とケイパーとソースのカルパッチョ
・岡山のメロンとイベリコ豚の生ハム
でした。
牛肉のタリアータは、最後の最後でふりかけるつもりのバルサミコ酢がなくなっていて、ピンチでした・・・結局いつもの塩わさび、もしくは醤油みたいな感じで頂いたのですが。(タリアータじゃなくてお肉のタタキのノリ)
バルサミコ酢は良いものを手に入れると、お肉が安くても、そこを補ってくれるので重宝しますよね。バルサミコ酢のよいものは大変高価ですが、適当なものが手に入らないのであれば、バルサミコクリームがおすすめです。バルサミコにいろいろ混ぜて味を濃厚にしたもので、肉にかければ一発で味が決まるのでよいです。
トロかつおは、これまたスーパーの安売りでした。なんでもワインとあうカルパッチョソースをかけると、生臭みも消えてワインとあってくれて重宝します。
先日から飲んでいるCleartoの白がまだ残っていたので、こちらとあわせましたがなかなかのペアリングでした。
さて、本日のメインとあわせたのは、今週飲んでいるCrealtoのLa Svolta。樹齢60年以上の古木のバルべーラからできたワインです。
先日からあけているのが、Agricolaeでもっと樹齢の若い木からできた同じ品種のバルベーラです。このワインと飲み比べるために少しとっておきました。
両者を飲み比べてみると。。。やはり歴然と差があります。
La Svoltaは、口に含んで最初の酸が印象的で、そこが収れんしていくと同時に果実味がふわっと広がり、やわらかくタンニンが口に残っていきます。
比較してAgricolaeは最初から果実味のボリューミーな魅力がばちっとはじけるようなニュアンスです。
複雑さが違うという感じでしょうか。口や鼻の中で変化する体験が違うのです。La Svoltaのほうがより複雑でゆっくりと楽しめる感しでしょう。
で、どっちがおいしいの、という話ですが、結論としてはどっちも美味しいです。
そこまでワインに執着がない配偶者に両方ならべてみてどっちが美味しい?ときいてみましたが、答えはAgricolaeでした。
Agricolaeのしみじみとした、土臭い感じに安心感を抱くそうです。ああ、わかりますね。。。
Agricolaの土っぽさや素朴な味わいは、ある意味得難いものだったりします。こういう素直な味わいのワインは狙ってさがさないと、なかなか見つからないです。わたしも個人的にはこういうワインがとても愛着があります。(それについてはぜひ過去の記事を読んでみてくださいね)
シンプルで親しみやすい味わいを愛するか、複雑さを愛するかは人の味覚それぞれだし、その時の気分によると思います。
わたしは、家で疲れた時に、もうペアリングなんぞ無視してともかく美味しいワインがほしいっ、みたいなときは断然Agricolaだし、今日みたいにお肉を焼いて、いろいろ作った時にはLa Svoltaをゆっくり飲みたいです。
なのでワインの良さは値段の違いではな・・・と思いました。
ワインと値段の関係はなかなか奥深いはなしなので、また書いてみたいと思います。
では、みなさまも素敵な週末のワイン時間を
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名前:#La Svolta
ヴィンテージ:2016
生産地:#ピエモンテ
つくり手:#Crealto
主な品種:#バルベーラ100%
インポーター:#トレジャーフロムネイチャー
香り:ダークチェリー、リキュール感、チョコレート
味わい:アタックそこそこの酸、果実味、タンニンまろやか、そこそこの余韻
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