ワイン

アリアニコのイメージを変えるCanliberoのErreと栗のパスタを

秋の夕暮れが美しかった金曜日の夜、みなさまいかがお過ごしですか?

わたしは金曜日は決まったお店でワインと食事を大切な友人といただきます。週末の一番のお楽しみかもしれません。(いや一番のおたのしみは2歳のイヤイヤ期まっさかりボーイと公園を駆け回ることか)

で、この日いただいたワインはCanliberoのErre。

いやーこの作り手さんにはいつも固定概念を覆されます。

そして今回はアリアニコの固定概念を覆されました。重くて果実むっちりで蒸し暑いイメージのある土着品種だと思っていました。また、お手軽ラインで1000円代でもよく出回っているため、ちょいチープ感もあり最近ではあまり手を出さなかった感じです。

でもこれはきっと気に入ると思うよと店主におすすめされて、どんなものかといただいてみたら、これがまたっ!

果実の透明感がすばらしく、かつ果実味もしっかりありつつ、ハーブの香りがするのです。こんな洗練されたアリアニコ、初めてでした(いや、過去の写真を漁ったらでてくるのかもしれない。いつものパターンで)

ラベルも印象的なCanlibero、もともとはグラフィックデザイナーをしていたとのことで、そのセンスのよさもうかがえます。けっこうインパクトのある、パンク感がある印象ですが、そのテイストがワインの味をよく表現していると思います。

固定概念や思い込みを覆すようなスピリットがないと、こんなワインは生まれないのではないでしょうか。わたしはそういう反骨精神を感じるワインが大好きです。

ワイン名の「Erre」はリゼルヴァの「R」のイタリア語読み。リゼルヴァってつけないところがまた男前ですね。

以前、このつくり手さんのカベルネソーヴィニヨンを飲んだことがあるのですが、これがまた驚くぐらいの透明感。みずみずしい野菜のような印象で、カベルネソーヴィニヨンの重厚なイメージを覆すものでした。

このワインが栗樽で熟成されているということで、栗のパスタをチョイス。

たっぷりの栗に絡んだタリアテッレのうま味とワインが絶妙なペアリングでした。地味深くやさし栗の甘みと、まろやかで清純なブドウの味わいがするすると口からのどに滑り落ち、身体に染みこんでいくようでした。

みなさまも素敵なワインタイムを。

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名前:#Erre
ヴィンテージ:忘れた!
生産地:#カンパーニャ
つくり手:#Canlibero
主な品種:#アリアニコ100%
インポーター:#トレジャーフロムネイチャー
香り:ビターチョコ、くろすぐり、ハーブ、ちょっとナッツ
味わい:透明感、まろやかなタンニン、しっかりアルコール感、余韻ながめ
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